しんさくのねっとかわら版

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【東京五輪】ちょっとそれは失礼なんじゃないですか?と小池知事は言った

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昨日(12月2日)の定例会見で週刊ダイアモンドの岡田記者が発言した。
「見直しを検討されてきた2施設について、他の施設に移すことができなかった。
横浜案にも難しい状況にある。大山鳴動して鼠一匹と言いますか…」

 
小池知事が笑みを浮かべて「それは当たりませんね」と言って記者の発言を正した。
その記者に対し、小池知事はこう続けた。

いかにサステーナブルであるかを追及した。
お金の部分で言えば、2000億円削られたという方もおりますけど、そこからさらに削った部分があって、その部分を見過ごしてらしたのではないか。

このまま行くと、豊洲のようにどんどん膨らんでいたと思いますね。
誰が歯止めをかけるんですか。
IOCでしょうか、
組織委員会でしょうか? 
結局は都民の皆様に費用の負担がかかるということで、
都に責任ある人が、そのことをしなければならなかったのですよ。

「鼠どころか、大きな黒い頭の鼠がたくさんいること分かったじゃないですか。
入札の方式はどうなのか。これから頭の黒い鼠をどんどん探していきたい」


大山鳴動して鼠一匹
これは、大騒ぎしたわりには実際には結果が小さい、という意味だ。
つまり、件の記者は
「知事は、大騒ぎしたわりには大したことをやっていないですね」
と言ってしまったわけである。

これはたしかに失礼な質問だ。質問ですらない。


ところで、論点になった横浜案というのは、費用削減をめざす小池知事が進めているバレーボール会場見直しの件である。
もともと新設する予定だった有明アリーナの整備費は400億円を超すと試算されており、これはさすがに高すぎるのではないか、ということだ。
ちなみに招致時は176億円だった。
さすがに176億円だった整備費が400億円を超すとなれば、見直しが必要になるのは当然だ。
そこで都の調査チームが既存の横浜アリーナに変更する案を出した。

横浜アリーナでの開催が実現すれば大幅なコスト削減が見込まれる。
ただ、コスト削減をすればいいという単純な問題でもないのだ。
バレーボールというスポーツの発展のために、拠点となるりっぱな会場を残したいという切なる願いもある。
残念ながら、今の日本はこういう機会がなければ、なかなかスポーツにお金をかけようとしないのである。
せっかく世界に誇るよい選手がいるのに、なかなか順位が伸びない、と感じる人も多いだろう。

一方で、オリンピックを金儲けのチャンスと捉え肥えてきた黒いネズミらに歯止めをかける必要もある。
こちらを立てればあちらが立たない、難しい問題である。

ところで、前述の記者が
横浜案にも難しい状況にある
と指摘した件だが、

実は先月25日に横浜市から、ある文書が届いていたらしいのである。
その文書には、横浜アリーナでの開催には
「競技団体、IOCの意向が一致していることが重要」
と書かれていたそうである。

これは、受け取り方によって違った意味を与える微妙な文である。
ごく当たり前のこと、とも受け取れるが、
わざわざこういう文書を送った真意をくむと、横浜開催に難色を示したと受け取ることもできる。

森会長は、
横浜市は迷惑している
と解釈し、小池知事にそう言及した。


この横浜市の文書についてだが、
森会長は25日には見ていたと本人が言っている。
一方小池知事は今月1日になって初めて知らされたのである。

このあたりの状況に、なにか作為的なものを感じる。

森会長は
「私が見たのは11月25日だったと記憶している。29日に(4者トップ級会合で小池百合子知事は)そういう話をするのかなと思っていた」
と述べている。
つまり、森会長としては事前に小池知事にも把握してもらって、その上で議論したかったはずである。
そこにはとくに計略めいた匂いは感じない。
むしろ、小池知事が(4者会合の時点では)知らなかったため、話が噛み合わなかったくらいに感じているだろう。

となれば、小池知事が1日になって初めて知ったのは都の人間による操作だった可能性がある。
作為的かどうかはわからないが、とにかくこのような情報はトップにすみやかに伝えるべきだ。

森会長は文書が届いたその日にすでに知っていた...
小池知事は、何日もあとになって知った...

一見作為的だが、森会長はそういう計略をはりめぐらすタイプではないので、おそらく偶然か、なにかしたとしても別の人間が勝手に画策したというところだろう。
いずれにしても、何の手がかりもないのですべて推測である。


さて、
「ちょっとそれは失礼なんじゃないですか?」
小池知事は言った...
冒頭の定例会見の一幕である。

これについてメディアはこんなふうに表現している。

怒りの形相で...
冷たい響きの言葉で反論...
記者の質問に噛み付いた...
激怒した...
などなど

ほとんどの報道で小池知事が激怒したと書いている。
実際はそうではない。
というより、激怒したかどうかわからないのに、勝手にそう書かれているのである。
もしかしたら、喜んでいたかもしれない。
なにしろ小池劇場を上手に演出し、これまであらゆる難敵をいなしてきた人物である。
歓喜を怒りに擬して表現したとしても不思議はない。
(まあ、違うとは思うが...)

「ちょっとそれは失礼なんじゃないですか?」
と言ったとき小池知事は笑みをうかべていた。

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もちろん、怒りを含んだ笑みだったと感じた人も居るだろう。
むしろ、しんさくもその一人である。

しかし実際に動画を見れば、
激怒したとか
キレたとか
という表現があたらないことは明らかである。

怒りの形相で...
というのはさすがに誇張しすぎでデタラメの域に達している。