しんさくのねっとかわら版

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【W杯アジア最終予選】サッカー日本代表のサウジアラビア戦を振り返る。注目の本田は後半から出場!

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激しい試合だった。
日本は2-1でサウジアラビアを下し、勝ち点10で首位サウジアラビアと並んだ。

 
結果的には良かったのだから、ひとまずおめでとうと言いたい。
しかしながら、アジア最終予選は半分を折り返したところである。
そして、やっと振り出しに戻した、という状況だ。
ともかく後半を十分戦えるところまで持ち直したことは喜ばしい。

そういう状況の中で、ひとつだけ気になった点があった。
それはハリルホジッチの選手起用法であった。


スターティングメンバー

ちなみに本田はハリルホジッチの声明どおり、ベンチからのスタートとなった。
本田の位置には久保裕也がいた。
久保は将来性あふれるすごく良い選手で、攻撃的なポジションであればどこでもこなせる。だが、やはり一番得意なのはセンターフォワードである。
あとで詳しく述べるが、この起用はあまりよかったとは思えなかった。

さて、その他の布陣だが、
GKは西川周作
CBは吉田麻也森重真人
そしてRSBは酒井 宏樹
ここまでは想定通りだ。
LSBに長友佑都が入るかどうか話題になっていたが、結局長友が努めた。
この起用は正解だった。
長友は期待を裏切らないパワフルな守備と決勝点のアシストで大いに貢献した。


長谷部誠と山口蛍、これも想定通りである。

注目の攻撃陣だが、清武弘嗣大迫勇也原口元気の3人は当然先発。
ポイントは前述のように、右ウィングに本田圭佑でなく久保裕也を配置したことだ。


前半の流れ

前半は日本が積極的に攻め、優勢に試合を進めた。
サウジアラビアは若干闘志が空回りしているような、落ち着きのない印象があった。
そのためか、荒れたプレーが目立ち、開始10分で早くも二人にイエローカードが出た。

日本は原口、清武、大迫を中心に何度もゴールに迫るシーンがあり、久保も連携こそあまり見られなかったが惜しいシュートを打つシーンもあった。

一方サウジアラビアは2度ほど流れの中からチャンスをつくったが、ゴールはならず。

ただ、何度も中盤でボールを取り返す場面があり、スピーディな展開でいつ点が入ってもおかしくない状況であった。
前半42分、清武のシュートを相手の選手がエリア内でハンドしたためPKを得た。
清武がゴール左ぎりぎりの絶妙なコースにに決めて得点、1-0となり前半終了。

このときサウジアラビアは猛烈に抗議、カードが出てもおかしくない勢いで主審に詰め寄る。

ちなみにこのハンドはよく見ると一旦胸でトラップして跳ね返ったボールがわずかに左腕にふれたように見える程度だ。
主審の判断しだいではPKにならなかった可能性もある。
だが結果としてPKの判定になり、前半の非常に良いタイミングで得点できた。
これは大きかった。

このPKがなかったら試合展開は大きく変わっていた可能性がある。
本当に貴重な先制点となった。


後半の流れ

後半開始から久保裕也に代えて本田圭佑が投入された。

この交代のタイミングが比較的早かったのは、もしかすると久保裕也が相手選手に削られて痛めていたせいなのかもしれない。
本田はときには起点となり、ときにはシュートを放ち、ときには守備にまわるなど精力的に動いた。

香川真司は清武に代わって後半19分に投入された。
清武が相手選手から酷いファールを受けて足首を痛めたせいで、やや早めの交代となったのかもしれない。

後半はサウジアラビアが攻撃のギアを一段上げてきて、激しい主導権争いになった。

そんな中、待望の追加点が生まれた。
本田が左サイドで起点となり、長友がグラウンダーのクロス。
香川のスルー(?)を経て原口がシュート一閃。
これが追加点となった。
これで原口はアジア最終予選において4戦連発となった。

ちなみに香川のスルーについては、もしかしたら単に足が届かなかっただけかもしれない。でも、それをいちいち言う必要もないだろう。

こうして2点を奪った日本はこのまま終われば当初の目標どおり最善の結果だった。
ところが終了間際に日本のペナルティアリア内で必死に守る日本とゴールを奪おうとするサウジアラビアがもつれ、ゴールのラインをこえたかこえないかぎりぎりのボールを長友が必死にかき出したが、残念ながらクリアとはならず、ゴールと認められてしまった。

この結果2-1となり、残り3分足らずというところで大迫に代わって岡崎慎司が投入された。
このように最後は一点差に詰め寄られ、敵の攻撃も活発になり実際GK西川周作の好セーブでなんとかしのぐシーンがあったりと、ハラハラドキドキの展開だった。

スリリングで見応えのある試合だったが、とにかく日本が勝利を勝ち取ることができた。


ハリルホジッチの交代カード

先日の記事で、
選手と監督の間の疎通がうまくいっていないようだ
と書いて現状の日本代表の問題点はそこにあると大いに心配したが、
この試合に限っては、特に問題となる兆候はみられなかった。

本田を先発させないと2-3や3-4で負けるかもしれないとまで書いたが、結果として2-1で勝ったのだから、予想は大外れである。お騒がせして大変申し訳なかった。

とはいえ、やはり本田は先発させたほうがよかったのではないか、と今でも思っている。
そうすればもっと楽な展開で勝てたかもしれない。
その理由としては、右サイドで起用した久保裕也が思ったより活躍できなかったからである。
試合後、久保裕也はこう語っている。

「勝てたことは良かった。
でも個人的には内容も全然良くなかったし、課題が見えた」

持ち味を出せたのでは?の質問には

「もっと出せたし、まあ、次につなげていきたい」
と答えている。

初先発のプレッシャーについては
「あまり感じずにやろうと思ったが、自分的にはうまく試合にはいれなかった」

具体的には?の問いに
「初めて右サイドをやったし、もっと慣れていかないといけない」
と答えている。

周りの選手との連係について聞かれると
「みんなが僕のためにやりやすくなるよう声かけてくれた」
と述べている。


つまり、久保にとって今回の右サイドは不慣れだったのである。
本人が「初めて右サイドをやったし...」
と言っているのだから明らかだ。
こういう点が、ハリルホジッチに対する不安を感じさせるのだ。
本当に選手ひとりひとりの特性を把握できているのだろうか?

本来の久保裕也のパフォーマンスがもっと数段すごいことを知っている人にとっては、この試合は物足りないだろう。
ハリルホジッチの起用法が久保裕也の持ち味を消してしまっている。


本田については、やはり先発で使うべきだと思う。
この試合、本田は本調子なら2ゴールは上げていたはずである。
やはりシュートの精度が落ちているのは明らかだった。
でもそんな状態でも2点目の起点となり、きっちり貢献しているのである。

しんさくなら本田を先発させ、後半浅野を投入する。
久保裕也センターフォワードで使う。


他のブログを見ると、さっそくこのサウジアラビア戦の記事がいくつか見られた。
大方がしんさくと正反対の意見である。

つまり本田を外して正解だった、という論調だ。
それどころか、後半入った本田に対し
プレーも判断もスローすぎてちょっとずっこけそうになった...
と評しているブログも見受けられた。
他の攻撃陣がキレキレなのに対し本田がスローすぎるということらしい。
(たしかにこの試合も本田の動きは本調子ではなかった)

久保にしても、本田にしても、香川にしても、
監督が起用法を間違えると、変哲のないただの選手になってしまいかねない、
ということである。

もちろんこの試合をどう見るかは人それぞれである。
今回の試合でハリルホジッチは大成功だった、と満足する人もいるだろう。
原口、大迫、清武らが躍動し、2-1で勝利したのは確かである。

でも、やはりしんさくは心配である。
盤石な試合運びとは言えなかった。
前半獲得したPKだが、審判の判断によってはPKでない可能性もあった。
もし、あの前半の1点がなければ、全く違った展開になっていた可能性がある。

本田や香川をジョーカーとして出す、と示唆したこともあまり良策とはいえないのではないか。
前回も言ったが、2人とも途中から出て活躍するタイプではない。
むしろ出さないほうがよかったかもしれない。
今回はたまたま勝てた、と言ったら言い過ぎになるだろうか。

最後に、岡崎慎司を残り3分で出したのは必要だったのだろうか。
出すなら出すで、もう少し早めに出してほしかった。