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【豊洲問題】2次検証報告書は期待はずれだった。都の対応としてこれでいいのだろうか。

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正直がっかりした。
新たな報告書の内容は、盛り土を巡っての設計変更の時期、決定者、理由などを解明できていなかった。
「いつ、どの時点で、誰が決定したのか」
それを解明するために検証したのではなかったのか。

 
残念ながら2次検証報告書、これまでとあまり変わらない状況、つまり推測の域をこえない事柄を挙げて、これだと思われる、と言っているのにすぎない。


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第二次自己検証報告書(平成28年11月1日)


2次検証報告書(以後報告書)は冒頭で

数多くの証言を幅広い職層から得た
基本設計や実施設計の打ち合わせ記録が見つかった

と述べており、その結果
これまで不鮮明だった部分にも光があたった
とし、
「いつ、どの時点で、誰が決定して盛り土をしないことになったのか」
その実情に迫ることができた。

と自画自賛している。

このような、空気を読めていない導入部分からスタートしていることに、すでに違和感を感じずにはいられない。

その実情に迫ることができた。

と喜んでいるが、そもそも実情に迫るだけではだめなのである。
未知の生物を追うドキュメンタリー番組を作っているわけではないのだ。
自分たちの無責任による一連の失敗、判断ミス、姑息な隠蔽工作等に対する自己検証なのである。

何度言われても自覚しない。
そういう人たちなのだろうか。

つい怒りで脱線してしまったが、話を戻すと
要は一時報告書と違って、いつ誰が決定したか特定するにいたったと言いたいのだろう。


さっそく報告書を読み進むと、
新たな怒りがわいた、というかストレスでげんなりしてしまった。

わかりにくいのである。

土壌汚染対策に関する会議の目的や経緯がだらだらと書き連ねられており、読み進むのが苦痛になってくる。
問題の核心にふれる部分がどこで説明されてるのか、探し出すことから始めなければならない。
なぜ、最初に結論を述べないのか。
結論を述べて、そのあと詳細にひとつひとつ説明すればいいではないか。

まるで、この文書自体が暗号文書かと思うほどだ。
これでは、多忙なビジネスマン、主婦、その他大勢の人が途中で読むのを止めてしまうだろう。
せっかく都政に関心を持ったさまざまな人が、これでは離れてしまう。

結局、延々と主旨の判りにくい文が続いた後、最後に「結語」としていつ、誰が、を判断するにいたった内容が述べられていた。

これを最初に持ってくればいいではないか。
と、ストレスを感じながら目を通す。

すると、いつといつといつが地下モニタリング空間を進めていたと判断したかが書かれていた。
また、新市場整備部長をはじめ、各責任者の誰と誰が立場にかかわらず職責を全うしていない、うんぬんが指摘されている。
しかし、この「結語」に書かれている文章を見ただけでは、実際にどんな論拠で責任があると判断したかが何一つわからない。
結局、第二章に戻ってひとつひとつ論拠を確認していかなければならなかった。


報告書は、「結語」の後半で、本報告書は経緯と責任の所在を明らかにした、と誇らしげに結んでいるが、はっきり言ってそこまでの成果は出ていない。

打合せ議事録を精査して地下空間を決定したとおぼしき期間を断定し、その期間責任者だった者たちに責任があると判断しただけである。
「報告を受けていない」と言い続けている市場長や副知事に対しては、当時の最高責任者だからということで、「報告を受けていないと言っているが、それで済まされるものではない」という指摘をしたにすぎない。

地下空間になった本当の理由や、本当の責任の所在を解明したとはいえない。


これが検証と言えるのだろうか。
これでは今回責任があると判断された面々は、みな立場上無過失責任を取ることになったとしか受け取らないだろう。今でも自身に過失があったという認識はもっていないはずである。
実際、前述の市場長はそういうニュアンスの発言をしているではないか。


ところで、
今読んでいるのは第二次自己検証報告書本文であり、付随する資料はこの本文に続き独立したPDFの添付資料として、打合せ議事録や東京都が日建設計に提出した資料がアップされている。
この報告書の論拠の裏をとる場合、添付資料の該当箇所をひとつひとつ参照することになる。

いっそ、Webページ上に新たに一覧表を付けたらどうだろうか。
そして、根拠として挙げられる項目ひとつひとつに実際の記録の該当箇所にリンクをはるのである。つまりPDFをやめてWebページとして作り直せと言っているのだ。
せっかくWebに情報を載せるのだから、その利点を活かしたらいい。
お得意の第一段階から第五段階まで分けてもいいし、問題の箇所となる第二段階と第三段階のみを取り上げるのもいいだろう。

通常の資料をPDFでアップするのはわかるが、この報告書は大勢が注目する。
すでに多くの都民に迷惑をかけているのである。
この際そのくらいサービスしてもいいんじゃないだろうか。