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しんさくのねっとかわら版

私が住んでいる東京都の話題や日本の将来について、濃い情報を発信します

【豊洲問題】今日公開される2次検証報告書はどんな内容なのか。そして渦中の石原元知事はどうなる?

東京都政

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9月に公表された最初の報告書は、責任者は不明となっており注目していた人々の失望をかった。今度の報告書はどこまで問題の中枢を明らかにできているだろうか?

 
小池知事は2回目の検証報告書を11月1日に公表すると明らかにしていた。
つまり今日である。

小池知事は会見で述べた。
さまざまなメモや会議録を精査して原因を究明し、改めて報告するよう指示していた。
より絞った形でいつどの時点で誰がどうした、という報告書を説明させていただく。
担当者の処分は報告書を見た上で検討する」


9月に公表された検証報告書

最初の検証報告書の内容を一言で言うと、責任者は不明だということだった。
結局、意思決定プロセスの不備や連携不足、ガバナンスの欠如などの組織運営上の問題があったことが報告された。

だが、肝心の
いつ、誰が決定して盛り土しないことになったか
という点については
段階的に固まっていった
というだけで、責任の所在は明らかにされなかった。
そのためこの一回目の報告書は、未だ都の自浄作用は働いていないと多くの批判を集めたのである。


2回目の報告書を出すことになった理由

当初報告書では
技術会議が建物下に作業空間を確保する必要があると提案した
としていたが、これが事実と異なることが判明するなど都の不誠実さが露呈し混乱を極めた。

このことが小池知事を激怒させ、2回目の報告書をまとめることになる直接のきっかけとなった。
小池知事は報告書の誤りについて
「遺憾としか言いようがない。
書かれていたことと現実とは違うということをしっかり検証したい」
と述べ、全体をチェックし直して再度報告書をまとめると約束したのである。


2次検証報告書の内容

2010年11月から11年9月に中央卸売市場で部長級以上だった現副知事の中西充さんをはじめ、約8名が責任者であるとの結論となる。
結局、盛り土をしないことになった直接の発案者は特定できなかったという内容となるらしい。

ただし、盛り土をしない発案者の追求はこの2回目の報告書で終了する、ということでは決して無いだろう。
盛り土がされていなかった問題は、豊洲移転を決めた石原慎太郎元知事が地下にコンクリートの箱を埋め込む工法への変更に関わっていたことが、明らかになっている。
この件が知事による指示だったのかどうか、これからじっくり追求されていくのは間違いないだろう。


石原元知事の「記憶」がカギ

石原元知事の部下への発言(あるいは指示?)が盛り土をしないことになった直接の理由かどうかは不明だ。

石原元知事は、自分には専門的知見はなく、盛り土に関する判断を求められることがなかったとしている。
だが、石原元知事が実際はこの問題の本質を概ね把握していたと見る識者は多い。
例のコンクリートの箱の件も、本人はそういう意見があると取り次いだだけとしているが、当時の部下は「知事による実質的な指示」と受け取った可能性は十分ある。(実際当時の都幹部が指示を受けたと認めている)

「コンクリートの箱」による工法自体が結果として適さなかったとしても、この件が事実上部下への指示となって生き残り、やがて地下空間へつながった可能性はあるのではないだろうか。

石原元知事は先日、小池知事の質問書に対し、豊洲移転については知事としての判断を求められたことがないので全く分からない、と答えている。
また、豊洲の件を専門的な問題とし、専門的なことは知事ではなく担当職員が決定するものとした。
さらに道義的責任については、専門的な内容の事項について道義的責任を問われたことに対し
複雑な思いを感じざるを得ない
と答えている。

【豊洲問題】石原回答から窺い知れる東京都政の危うさ、そして我々都民の罪


石原元知事は一連の対応を180度誤ってしまった。
東京都知事選で小池知事を「大年増の厚化粧で嘘つきだ」と言ってしまった、あの瞬間からずっと事あるごとに対応を誤っている。
自分の首を自分で締めている。
きっと、そういう性分なのだろう。
ある意味正直な人だといえる。

だが、小池知事の追求はやまないだろう。
巧まずして豊洲問題の本質を知る重要参考人として我が身を差し出す結果になっている。
どこまで期待通りの動きをしてくれるのだろう。

まるで、金をかけた社会派サスペンス映画の登場人物のようだ。

ずっと批判され続けた人物が最後の最後に決定的な働きをして人々の心に残る。できればそんな結末になってほしい。

石原元知事(およびその側近)が盛り土問題解明のカギであることは間違いない。
ますます目が離せなくなってきた。

とりあえずは今日の夕方公開される予定の報告書をチェックしよう。