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【豊洲問題】石原回答から窺い知れる東京都政の危うさ、そして我々都民の罪

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豊洲市場問題に関して小池知事が出した質問に対する石原元知事の回答書が公開された。それを実際に読んでみると、石原元知事がどんな見識で知事職を行っていたかがわかる。
東京都が崩壊して国が傾かなかったのは幸運だった。
こんな人物と知らずに知事を任せていた我々都民にも責任がある。

 
豊洲市場問題に関しての石原元知事の回答には
「...知事としての判断を求められたことがありませんので、全く分かりません」
「...私に判断を求められることがなかったことから分かりません」
「...具体的なことは全く覚えておりません」
という同じような文言が繰り返されていた。
この時点ですでに知事としての責任を把握していないらしいことが窺い知れる。

また、
「そもそもこのような専門的な問題は私に専門的知見はなく...」
「そもそもそのような専門的なことは...」
という文言も繰り返されており、専門的なことは知事ではなく担当職員が決定するもの、と思い込んでいるようなのである。
この回答から、部下と自身との役割関係を理解していないことが窺い知れる。

知事に専門的な知識がないのは誰もが知っている。
この回答だと、まるで専門的な知識がないとトップとしての判断ができないと思い込んでいるかのようだ。

まさかと思うが、職員16万人を抱えるメガシティ東京のトップが専門的な知識がないとトップとしての判断ができないと本当に思っていたのだろうか。


小池知事が出した質問の最後で、当時の知事としての道義的責任についての考えを訊いているが、それに対する回答の出だしはこうだ。

「都知事の業務をよくご存じの都知事からこのような専門的な内容の事項について道義的責任をご質問いただくことにいささか複雑な思いを感じざるを得ませんが...」

誰もが唖然とするだろう。

小池知事も驚いたに違いない。

そして
「申し訳なく思っております」
こう語っているのだが、何に申し訳ないと思っているかというと

「私が就任中のことに端を発して結果として
このような事態に立ち至っていることについて」

私が就任中のことに端を発して
結果としてこのような事態に立ち至っている

つまり、自分には関係ないことだった、
そう言いたいのである。
どこまで厚顔無恥なのか。


以前、石原元都知事は、関心のないことや細かいことは部下に任せることが多い、という話を聞いたことがある。
それでも、重要な事案はちゃんと自分で判断しているだろうと思っていた。

また、登庁が週1、2日程度らしいという話もあったが、スタイルは人それぞれだと思い、そのことを即批判すべきではないと思っていた。
むしろ、そういう凄い人なんだろう、と感心していたくらいである。

だが、全然間違っていた。
この回答書を読むかぎり重要事案も判断しておらず、部下に丸投げである。

「知事としての特段の見解や判断を求められたり大きな問題が生じている旨の報告を受けたりしない限り、基本的に担当職員が専門家等と協議した結果である判断結果を信頼・尊重して職務を行っておりました」

つまり
何か部下から言ってこないかぎり、
自分からはチェックしたり、間違っていることを訂正したり、何かを判断したり、そいういうことはしませんでしたと言っているのだ。
だって専門家じゃないからさー、という理由で。

これが小さな会社の社長程度だったら、その会社が潰れるくらいの損害ですむのだが。


この人のことを以前から批判したり蛇蝎のように嫌う人が多いのは知っていたが、これまでその理由まではわからなかった。
しかし、今回この回答書を見てよくわかった。
ほんとうに自分勝手な人である。

これまで大変なことが起きて東京都が崩壊したり、その影響で国が傾いたりしなかったは幸運だったと言わざるをえない。

同時に、こんな人を13年間も都知事の職に就かせて何の疑問も抱かなかったとは忸怩たる思いである。
いや、気づいていた人たちに耳をかさなかった罪というべきだろう。

本当に申し訳ありませんでした。