しんさくのねっとかわら版

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豊洲新市場移転を脅かす新たな3つの疑問!小池知事はどうする?

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豊洲問題はそろそろ収束してほしい、とみんな願っているんじゃないだろうか。この問題は東京都の事なかれ主義、隠蔽体質、無責任さを十分白日のもとに晒した。今後は安全面をしっかり検証し法的な課題もちゃんとクリアして、豊洲移転へ...という流れになるだろうとしんさくは予想していた。ところが新たな3つの疑問点が指摘されているのである。

 その3つの疑惑がこれである。

  • 「盛り土不要」提案書
  • 地下水管理システムをめぐる契約の疑惑
  • 連絡通路下の汚染


それぞれが見逃せないポイントである。
一つ一つ中身を見ていこう。


「盛り土不要」提案書

東京都の内部調査の報告では記されていなかった盛り土に関係する新たな資料が見つかった。これは都議会の民進党が明らかにしたものである。民進党としては共産党ばかりに手柄をあげられてはたまらんというところだろう。
平成23年1月までに日建設計が都に提出した技術提案書で、イメージ図では、盛り土の上に建物と基礎部分があり、このうちの基礎部分は「盛り土不要」と記載されていた。
この提案書では、可能なかぎりスケジュールの圧縮を試みるため、盛り土工事を基礎工事と一体的に検討することにより、無駄な工事を省略することが考えられる、としている。盛り土をしなかった理由を追求する上でも、強力な証跡となる資料のひとつといえるだろう。現時点では、盛り土をしないことを明記した最も古い資料とみられ、その意味でも報告すべきであった。都は、この資料を報告しなかった理由について、基本設計前に提案された資料だったとか、任意に提供されたものだったからと言っているが、苦しい弁解である。当然ながらこの手の資料は全部報告すべきだろう。



地下水管理システムをめぐる契約の疑惑

これは地下水管理システムの設計を受注した会社が都の契約条件を満たしていないのではないか?という内容である。

先日の都議会の代表質問において、大山共産党都議より以下のような質問があった。
「地下水管理システムをめぐる日水コンとの随意契約、特命随意契約についても調査・検証が必要だと考えますが、見解を求めます」

これは東京都が2012年に契約した地下水管理システムの設計に関するものだ。
東京都は日水コンと随意契約を結んだ。
何が問題かというと、まず今回の地下水管理システムの見積もり参加をするにあたって、参加の条件が決められていた。

具体的には、
汚染水の対策検討の実績
地下水流動の解析を行う実験施設の所有
という条件だ。

その後も地下水管理システムの維持管理業務等で、競争のない契約を10回行い、合わせて3億円を超える契約を受注しているという点だ。

ちなみにさきほどの代表質問における大山共産党都議の質問に対し、東京都・中央卸売市場の岸本良一市場長は、
「実験研究施設を持っていることを確認したうえで契約している」
と回答している。

しかし、共産党がこの業者に問い合わせたところ
実験施設は持っていない、外部に委託している
主業務は上下水道や設計のコンサルティングであり(地下水管理)は主力ではない
と答えたという。

それにしても、共産党はこのような疑惑の追求には大変な力を発揮する、といつも感心させられる。


連絡通路下の汚染

豊洲市場の水産仲卸売場棟と水産卸売場棟を結ぶ連絡通路の地下に、環境基準を超えるシアン化合物やベンゼンなど高濃度の汚染物質が残っていることがわかった。
地中には最大で環境基準の710倍のベンゼン、検出下限の700倍のシアン化合物などが残されているという。

この通路は「道路用地」と位置付けられたため、市場用地と同様の大規模な除去がされていない。
この連絡通路は卸・仲卸業者たちが徒歩やターレ(運搬車)で行き来する。
都は汚染土壌を封じ込めたから問題はないという主旨の回答をしている。
しかし、本来は「汚染そのものをきれいに除去する」という方針だったはずではなかっただろうか。
通路だから市場用地じゃない、という見解がすでに安全への本当の意識を無くしているように思える。


このブログで何度となく指摘してきたが、東京都は今回の豊洲新市場への移転の前提として、「法令が求める水準を大きく上回る手厚い対策をとる」と約束していたのである。
「こうした対策を講じることで、この地に人が一生涯住み続けても健康に影響が生じることは無くなり、市場用地としての安全・安心が確保されます」
とこう述べているのである。


安心・安全に関する大事な約束が、いつのまにか工事の効率化、スケジュール短縮、コストダウン等のせいで忘れられてしまったのではないだろうか。