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しんさくのねっとかわら版

私が住んでいる東京都の話題や日本の将来について、濃い情報を発信します

豊洲問題 安全性だけではない、もっと根本的なこと。それは「約束」

東京都政

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豊洲問題で次々と明らかになる安全面におけるニュースに対し、何人かの有識者が、しきりにTwitterやブログで「騒ぎすぎてはいけない」という呼びかけているのが目につく。

これは、安全面に関して過度に煽る報道に踊らされるな、という主旨だろう。
地下空間については合理性を見ろ、地下水については冷静に数値を見ろ、というご指摘が増えており、同調する意見もある。

 
具体的には、例の地下空間の件、たまり水の件、マシンハッチの件、地下水モニタリング調査の件等についてだ。

確かにこれらの事柄は、直接豊洲市場の危険性を示すものではない。
実際に数値的にはひとつも問題なレベルの件はない。
有識者の方々がおっしゃっていることはそのとおりだと思う。

しかし、わたしたちはそのことをすでに理解している。
別にメディアに煽られてはいない。
直接安全性を損なう事象が発生しているわけではないのはちゃんと知っているのである。

例えば、盛り土が建物の下に実施されていないと絶対NGだというわけではないだろう。むしろ空間があったほうが正しいと指摘する専門家も増えている。
水質検査の結果も数値としては、特に懸念するほどのレベルではない。
マシンハッチに隙間があったからといって直接脅威があるわけでもない。
モニタリング調査で環境基準値を上回るベンゼンヒ素が検出されたとしても、飲料に使うわけではないし、実際には問題ないだろう。

しかし、問題はそこじゃないのである。


もともと東京都は豊洲新市場の用地に移転するにあたり、「法令が求める水準を大きく上回る手厚い対策をとる」と言っていた。

「こうした対策を講じることで、この地に人が一生涯住み続けても健康に影響が生じることは無くなり、市場用地としての安全・安心が確保されます」
とこう述べているのである。

www.shijou.metro.tokyo.jp



なぜ東京都がここまで強調したのか。

それは、豊洲市場の用地がもともと汚染された土地だったからである。

本来、生鮮食品を扱う市場には適しない土地だが、どうしても購入して移転する必要があったのである。

そのため、巨額の経費を投じて、過剰なまでの手厚い対策をとる必要があったのである。


これは約束である。
東京都が豊洲移転の前提として約束したのである。

盛り土を全域に実施する計画も、その手厚い対策の一環であった。
こういった経緯を考えると、都は一度約束を破っているのである。

数値がどうとか、実際は安全だとか、煽るなとか、そういった次元の話以前に、約束を破っているのである。

手厚い対策はどこにいった?

一生涯住み続けても健康に影響が生じることは無い土地にすると言ったじゃないか。

それができなかった(もしくは意図的にやらなかった)のだから、今となってはまず正直にそのことを明かすべきである。

そのうえで、「手厚い対策はとれてませんが、そこまではできていませんが、十分安全なことは確認しますから」と約束し直して、都民の理解を得てから改めて移転の手続きを進めるべきである。しんさくは、むしろこの点にこだわりたい。

 


実はこの記事はここで締めようと思っていたが、どうしても言いたいことがもう一点だけできてしまった。

昨日の定例記者会見で、盛り土問題について小池知事が内部通報システムを設けることに言及した。

すると、これについてグッディという番組でやや批判的なコメントが続いた。
そもそも都庁の職員側に違法をやった意識はないのだから、内部通報などするはずがない、というのである。
自分たちの仕事ぶりのどこが悪いのか、という心境だろう、と言う人もいた。
さらに、豊洲の建物に関しては、最高の出来であるというコメンテーターが...
その人の知り合いが豊洲の建物を絶賛していて、何が悪いんだ?という意見まで語られたとのことである。
番組はそのまま別の話題に移ったため、小池知事に批判的な余韻を残したままこの話題は終わった。

まあ、人によっていろいろな意見がある。

だが内部通報システムの是非は別として、今回の豊洲問題は単に建物が立派で安全であればOKということではないのである。

テレビに出演して偏向的かつ近視眼的な意見を言ってしまうこともあるだろう。
しかし、番組として話題をそこで終わらせてしまうのはやめてほしい。
妙な偏った余韻を残してしまうからだ。

 

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