しんさくのねっとかわら版

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環境基準値を上回る有害物質が検出された第8回モニタリング調査!豊洲市場移転への影響は?

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豊洲新市場の地下水から環境基準を上回るベンゼンヒ素が検出された。

第8回目の地下水モニタリング調査である。
一昨年の12月から実施しているモニタリング調査において、環境基準を超える値の有害物質が検出されたのは初めてだそうである。

 

検出された場所は、青果棟がある「5街区」の2か所だ。

環境基準の1.4倍と1.1倍のベンゼンおよび環境基準の1.9倍のヒ素が検出された。

ただし、いずれも地下空間に水がたまっている場所とは別の場所で採取されたものらしい。
つまり、厳密には豊洲市場の建物外の場所である。

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また、環境基準値は飲料の水準であり、飲料に使用しない地下水から基準値を上回るものが採取されたからといって、それですぐに危険だとか、汚染されていると考えるのは早計である。

しかしこれまでの経緯を考えると、実際に安全かどうかという本来の問題とは別の側面のやっかいな問題が持ち上がった。

それはたとえ微量とはいえ、環境基準を超える値の有害物質が検出されてしまったからである。

これは多くの関係者を悩ます結果になるだろう。

しんさくは、正直言ってモニタリング調査で問題が出るとは想像していなかった。こういうシナリオはまったくの予想外である。

いやはっきりいって、移転計画の関係者はみんな予想していなかったろう。
小池知事でさえ、予想していなかったに違いない。
マスコミもびっくりである。
都議会のドンもびっくりである。
都民も驚いているだろう。

この豊洲市場の落とし所は、安全面の見直しをしっかりやって、必要な補強工事や施策を実施し、アセスなどの問題もすべて対処したあと移転する、ということだったはずだ。

あとは、都庁の不透明な部分をじっくり調査し改革への足がかりにする、小池知事もそう思っていたはずだ。

それなのに、環境基準を超える値の有害物質が検出されてしまった。
これで、喜んでいる人は皆無だろう。
さまざまな立場の人がみんな望んでいなかった結果である。

これで、豊洲市場の安全性を担保し都民の信頼を取り戻すことは、並大抵のことではなくなってしまった。

いったい豊洲移転はどうなってしまうのだろうか。


そういえば、豊洲市場には地下水管理システムというしくみが実装されている。現在は試運転状態と言われている。

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このシステムは、たびたび紹介されてはきているが、今のところあまりスポットは当たっていない印象がある。

豊洲の安全性については、主に盛り土を全域に実施すること、それとこの地下水管理システムによる地下水の制御、モニタリング、浄化である。

この地下水管理システムの実力についても、もっと注目したい。
日本の技術力の粋を集めた凄いシステムかもしれないのである。

ひょっとすると、この地下水管理システムが豊洲市場の窮地を救う存在になる可能性だってあるのだ。なにしろまだ試運転状態なのである。しかも本来はもう少しあとに本稼働する予定だったらしいのだ。つまり、一週間後に出場するはずだったのに急に今日出てくれと言われたサッカー選手みたいな状態なのだろう。


話を戻すが、今回発表されたモニタリング検査の結果について、ちょっと気になることがある。
なぜ今回初めて検出されたのか、ということである。

小池知事が地下水の調査が終了していないことを理由に、いったん11月に予定されていた豊洲移転を延期した。
すると、これまで何度も実施していたモニタリング調査においては一度も採取されていない環境基準を超える有害物質が検出されたのである。

このことに疑問を感じる人も多いだろう。
これまでのモニタリング調査は本当にきちんと実施されていたのだろうか?

これまで7回も実施し、その検査結果不検出または環境基準以下だったポイントが、都民やマスコミが注視し始めたとたん、環境基準を上回る有害物質が検出されたのである。

もし小池知事が豊洲新市場の移転見直しを決定していなかったら、この調査結果も変わっていたのでは...と思うのは考えすぎだろうか。